PHP初心者向け:for文の基本と応用

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前書き

PHPでプログラミングを始める際、ループ処理は必須の知識です。その中でも「for文」は、特定の条件下で繰り返し処理を行う基本的な制御構造です。本記事では、PHP初心者でも理解しやすいよう、for文の基本から応用、注意点までを詳しく解説します。

サンプルコードはPHP Playground で実行できます。

1. PHPのfor文とは?

PHPのfor文は、あらかじめ定めた条件が成立している間、繰り返し処理を実行するための構文です。たとえば、決まった回数の繰り返しや、配列の全要素を処理する際に便利です。

基本構文

php
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for (初期化式; 条件式; 増減式) {
    // 繰り返し実行される処理
}
  • 初期化式:ループ開始前に一度だけ実行。例:カウンタ変数の初期値設定。
  • 条件式:この式がtrueの場合にループ継続。
  • 増減式:各ループ終了時に実行され、変数の更新を行う。

2. 基本例:1から10までの出力

以下は、1から10までの数値を出力するシンプルな例です。

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<?php
for ($i = 1; $i <= 10; $i++) {
    echo $i . "\n";
}
実行結果
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処理の流れ

  1. 初期化$iに1をセット
  2. 条件判定$i <= 10trueならループ実行
  3. 処理実行:現在の$iの値を出力
  4. 更新$i++で変数をインクリメント
  5. 条件判定に戻り、条件がfalseになるまで繰り返し

3. 応用:ループ制御のためのbreakとcontinue

for文では、ループの流れを制御するためにbreakcontinueを使うことができます。

3-1. break文の使い方

breakは、条件に応じてループ自体を終了するために使用します。例えば、指定した値に達した場合にループを抜けたい場合に有効です。

例:5に達したらループ終了

php
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<?php
for ($i = 1; $i <= 10; $i++) {
    if ($i == 5) {
        break;  // $iが5になったらループ終了
    }
    echo $i . "\n";
}
実行結果
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3-2. continue文の使い方

continueは、現在のループの残り処理をスキップし、次のループに進むために使用します。

例:3をスキップして出力

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<?php
for ($i = 1; $i <= 5; $i++) {
    if ($i == 3) {
        continue;  // $iが3の場合は、以下の処理をスキップ
    }
    echo $i . "\n";
}
実行結果
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4. 注意点とベストプラクティス

無限ループに注意

条件式が常にtrueの場合、ループは終了しなくなります。無限ループにならないよう、必ず増減式で条件に変化を与えるか、ループ内で明示的にbreakを記述しましょう。

コードの可読性を重視

  • インデントコメントを活用し、どの部分が何をしているかを明確にする。
  • 複雑な条件分岐や処理は、関数に分割するなどして、コードの可読性と保守性を向上させる。

適切なループ制御

  • breakcontinueの使い過ぎは、コードの理解を難しくする場合があるので、必要最小限に留める。
  • 複雑なロジックの場合は、while文やforeach文との使い分けを検討する。

まとめ

PHPのfor文は、基本的な繰り返し処理から高度なループ制御まで、プログラミングにおける重要なツールです。
この記事では、for文の基本構文具体的な例、そしてbreak・continueによるループ制御の方法を紹介しました。
初心者の方はまず基本例を試し、慣れてきたら実際のプロジェクトに応用することで、より高度なプログラムを書けるようになります。

foreach文やwhile文については下記記事をお読みください。
PHPでforeachループを使う方法:初心者向けガイド
PHPのwhileループ:初心者向けガイド


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もふもふ
著者
もふもふ
プログラマ。汎用系→ゲームエンジニア→Webエンジニア→QAエンジニア