まえがき
今回はGoogle AdSenseとGA4を連携して、ページごとの広告収益をチェックしてみたら、意外な結果が出たという話を書きます。
結論から言うと──
最も稼いでいたのは、いわゆる「情弱向けのページ」でした。
AdSenseとGA4を連携して分かったこと
普段からブログを書いている方はご存じかと思いますが、AdSenseの管理画面だけでは「どのページがどれくらい稼いでいるか」を明確に把握するのは難しいです。
しかし、Google Analytics 4(GA4)とAdSenseを連携すると、「ページごとの広告収益」が見られるようになります。
レポート > エンゲージメント > ページとスクリーンから、各ページ毎の合計収益が一番右側に表示されます。
一番収益が高かったのは「初心者向け解説ページ」
「この機能ってどうやるの?」
「○○が分からないときの対処法」
みたいな、初心者向け・情弱向けのコンテンツが、なんと収益トップでした。
技術的に高度な記事や、専門的な知識をまとめたページではなく、です。
なぜ情弱向けページが稼げるのか?
調べてみたところ、納得できる理由がいくつか見えてきました。
1. クリック率が高くなりやすい
初心者ユーザーは、広告と本文の違いが曖昧なことが多く、「これは便利そう」と思って広告をクリックする確率が高いです。
2. 単価が高い広告が表示される
悩み解決系のコンテンツには、「アプリ導入」や「サービス登録」など、広告主が高額でも成果を出したい領域の広告が表示されやすく、結果的にインプレッション収益が高くなります。
Google Adsenseを毎日チェックしている方であれば、たまにインプレッション収益が跳ね上がることをご存知かと思いますが、あれは何かしらの大きな成果が出ている可能性があります。(動画を全て視聴したなど)
ネット初心者ほど熱心に見る可能性が高いため納得できますね。
3. 滞在時間が長く広告表示が多い
初心者向けページは文章が丁寧で長く、スクロール量が多くなりがち。その結果、複数の広告ユニットが表示されやすく、インプレッション収益が増えるわけです。
情報強者向けページは意外と収益が伸びない
逆に、技術的に尖った記事や、調査に時間をかけたマニア向けコンテンツは、収益が低めでした。
これはある意味仕方のないことで、
- 読者が広告に敏感で、クリックしない
- 広告ブロッカーを使っている
- 商業広告と親和性が薄い(例:哲学、アート、OSS論など)
といった特徴があり、そもそも広告との相性が悪いんですね。
「誰向けに書くか」は収益性に直結する
「アクセスが多いページ=収益が高い」とは限りません。
今回のように、「誰に向けて書いたページか」によって、AdSenseの収益性は大きく変わります。
情弱向けという言葉にはネガティブな印象があるかもしれませんが、
「初心者にも分かりやすく書く」というのは、収益的にも非常に合理的な戦略です。
今後の方針:初心者×具体的な悩みで記事を設計
今回の結果を受けて、以下のような方向性を意識した記事を書いていこうと思います。
- 初心者が困っている「具体的な悩み」に寄り添う
- 解決の流れを分かりやすく、段階的に説明する
- 広告と親和性の高いテーマ(例:ツール、アプリ、設定方法)を選ぶ
あとがき
Google AdSenseの収益を上げたいなら、「上級者向けの深い情報」よりも、「初心者が困っている問題の答え」を提供するほうが、結果的に収益が出やすい──これは大きな学びでした。
収益を意識するなら、「誰向けか」をしっかり設計した記事作りが大事ですね。